やられたら、やり返してやれ。
初の海外旅行が一昨年と割と遅めのデビューだったんだけれど、行き先は台湾へ。
その時は父親の還暦祝いという事もあり、家族4人で久しぶりの旅行、そして僕自身は初の海外という事で冒険心たっぷりの4日間だった。
ツアーだったおかげで、毎日決められたスケジュールをこなさなければならない旅行に若干の物足りなさを感じていた僕は、台湾は安全らしいという情報を頼りに真夜中の街をランニングしたり、コンビニに入って日本でもお馴染みのカップラーメンを持ってレジの店員さんに「カタカナ読めるの?」と日本語で話しかけ、お互いの言葉が分からず双方フリーズしたりと僅かながら、1人で初の海外旅行を満喫していた。
そして、3日目相変わらずのツアーの最中、自由時間が出来、とりあえず商店街の喫煙所でVAPEを吸っているとその隅に置かれた椅子に座っているおばちゃんが2人。
僕は聴こえてくるその言語を真似して妹に話しかけていた。
そして、おばちゃんはそんなおかしな青年がいる事に気付いた。
こっちを向いて笑っているおばちゃんの手に謎のアイス。
僕はまたしても日本語で「それなーに?美味しいの?」と話しかけた。
そして、理解し合っていない二か国語が飛び交う。
しかし、おばちゃんも僕も笑っている。
そうしている間に僕がそのアイスらしきものに興味を示している事を理解したおばちゃんはおもぐろに立ち上がり、僕と妹を手招きしてどこかへ連れていこうする。
「あぁ、僕の人生もここまでか…どこかに連れ去られるんだなぁ。」と思いつつも、試しに付いていく事にした。
妹の「えぇー!」という音声が入っている動画がバッチリ残っている。
コッソリと撮影している辺り、抜け目のない妹である。
付いていく事、数百メートル。
ある1件のお店の前に立ち止まり、おばちゃんが指を指す先には、色んな種類のアイスが並んでいる。
おばちゃんは「どれが食べたいの?」と言わんばかりのジェスチャーを見せる。
僕と妹はその中から互いに食べたい味を指先した。
するとなんと
おばちゃんがその二本を買ってきてくれたのだ。
見ず知らずの言葉も分からないくせにグイグイくる青年と抜け目なく撮影している女子にも関わらず。
僕はその瞬間に台湾が大好きになった。
その後、ここらからの感謝の言葉を伝え。
おばちゃんとはお別れした。
その真夜中のランニング、コンビニでのフリーズ、おばちゃんの優しさ。
初めての海外旅行は僕にとって、かけがえない思い出になった。
そんな思い出の場所「台湾」が地震におそわれた。
たった1度しか訪れてはいない場所かもしれない。
ちゃんと名を名乗り合って仲良くなった人がいる訳でもない。
けれども
僕にとって特別な場所。
今の僕に出来る事は
とても小さな事かもしれないけれど
あの旅行で出会った人たちに
少しでも早く穏やかな毎日が戻りますように。
台湾東部地震Yahoo基金
ー2018ライブスケジュールー
🆕2月21日(水)@六本木新世界(ソロ)🆕
OPEN/18:20 START/18:50
チケット代2000円(+1drink)
※20:30からの出演となります。
🆕3月2日(金)@新大久保 Quarter Note(ソロ)🆕
OPEN/18:00 START/18:30
チケット代2500円(+1drink)
★出演アーティスト
ARK/浅倉尚樹/永澤蒼./星野雄太/ヤノケイタ
※各公演のチケット予約、イベントのお誘いは、リボエン公式LINE、HP、各SNSにて受付け中✨
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